知恵の在処。
2022.2.20僕らは、大小の知恵によって、人生のさまざまな扉を開ける。たくさんの喜怒哀楽でできた日々は、同じくらいのハードルや壁に邪魔され、阻まれる。それをなんとか乗り越え、どうにか解決して、明日はやってくるわけだけれど、その知恵ってどこで養われるのだろう?
学校だろうか?家庭だろうか?それとも自然の中?いや、特定の場所ではなく、そのすべてで向き合う多様な経験を通じて、僕らは学び、知恵のアップデートを繰り返し、未来をたぐり寄せているのかも知れない。僕は知恵のカタチをしばしばPCソフトに喩えるけれど、OSもアプリも不断のバージョン更新が必須。ある時代の定型は一定期間しか役に立たない。
OSは、五感を総動員する自然の中でこそ培われる気がするし、アプリはその具現化の中で都度産み出されるものだろう。最新アプリばかりを集めていても、肝心のOSが老朽化しては何も成し得ない。直接的には役に立たないOSのブラッシュアップは、豊かさとか教養と言われるボンヤリした知恵の揺り籠でこそ育まれると診ている。確信は強まるばかりである。
by 江副 直樹 2022-2-20 10:10