
田舎は住みづらいか。
2011.5.22泣き出しそうな朝の曇天は、その後雨に変わった。気温が下がり始め、明日はさらに。
過疎の村に居を定めて、もう11年目になる。田舎に暮らしていることを知ると、ほとんどの方が自然の豊かさを羨みながら、因習の実状を知りたがる。曰く、しがらみはないのか、出事が多いのではないか、等々。一言ではなかなか説明がし辛いところだ。
都会とまったく一緒ではない。匿名性を維持して生活するのはまず不可能。住人参加が前提の地域の決まり事も確かに多い。しかし、その中身は、住む土地によるし、隣人たちによるし、なにより自分自身の振る舞いによると思う。参加すべき祭りはもちろんだとしても、道路愛護という草刈りは年に数度出るし、連絡員というお世話係はすでに2年務めた。
都会なら税金を払うだけで済むことかも知れない。しかし、田舎だとそれは通じない。何かが起これば、まずは自力解決が当たり前になっている。小さな自治体、すべてを行政に頼るのは無理に決まっている。以前、集会所の石垣が崩落し、一軒につき一人工の使役を決めて、修復を行ったことがあるが、過去経験のない充実感が残ったことが不思議だった。
明日から東京出張。今後を占う大切な会議。その後、福岡、大分と3泊の一週間。
by 江副 直樹 2011-5-22 22:10