生活の匂い。
2013.6.27どんよりとした天気が続く。梅雨だもの仕方がない。湿気の中で日々が過ぎて行く。
春から始まったウィークデイを中心とした仮住まいは、早くも4ヵ月目に入った。物件は事務所として借りているのだが、過ごす時間が長くなると、いつの間にかそこには生活臭のある空気が生まれてくる。スケールは小さくても、明らかな暮らしの匂い。
所帯じみる、などという表現があるが、毎日の営みの疲れのようなもの、澱のようなネガティブな蓄積が随所に滲み出してくる感覚だろうか。あるいは、見せたくはない心の深部が、知らず知らず覗いてしまう感じかも知れない。少し恥ずかしくて、フォーマルの反対側に位置する生活の細部。隠そうにも隠しきれない暮らしの中の小さなあれこれ。
この所帯じみた感覚が薄いとお洒落と呼ばれたりし、逆に濃いとなんとなく生活に負けた感が強くなる。皆誰しも、できることなら余裕を持って、毎日を営んでいきたいと思っているはずだが、現実は仕事や子育てや、急には思い出せないほどの雑事によって、ついついお洒落でも何でもない生活感の中に沈みがち。ここの片付けも明日から明日から。
元気計画にありがたいオファーが相次いでいる。今夜もまたそんな打合せと会食。
by 江副 直樹 2013-6-27 22:10
タグ:暮らし