珈琲野点。
2022.12.10屋外の飲食は楽しい。何気ない食事も、数割増しで美味しくなる。BBQもそうだろうし、日常的に飲む珈琲でさえ、光と風を浴びながらいただく一杯は一際格別。茶道の世界にも、古来より野点という、戸外で喫茶を嗜む風流があった。肝心なのは、部屋から出ることだ。
40年をとうに超えた渓流通いのついで。ドライブの間に間に、大自然の中で珈琲を飲みたくなる。お気に入りのカフェも悪くないが、最上は絶好のロケーションでの味わい。琴線が震えたその場所で暖かい珈琲が飲めるなら、こんな贅沢なことはない。感動の余韻にしばらく浸る愉悦。そんな想いで、一時期野点セットなるものをクルマに積んでいたことがある。
時は経ち、いままた野点に関心が動いた。ここのえ低山部で、I社のコンパクトバーナーを知ったのがきっかけ。これだとより気軽にスタイリッシュに野点ができそうと、俄然その気になった。バーナー、コッヘル、水筒、ドリッパー、グラインダーをトートに投げ込み、散歩に行こう。携帯ドリッパーが見つからず、まずは一杯出しから。充分に楽しかった。
by 江副 直樹 2022-12-10 9:09