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日中は汗ばむようになってきた。それでも、盆地の朝は長袖を欲しがる。

いつの頃からだろうか。自分が暮らす場には、できれば細流が流れていて欲しいと思うようになった。砂礫底の素掘りで、きらめくような透明な湧水が音を立てている。小さなヤマメが泳いでいれば文句なし。春になれば瑞々しいクレソンが茂る小川に憧れる。

渓流釣りを覚えたのは、20代の前半。フライフィッシングに傾倒した。それは、美しい水が流れる上流域に、これまた美しいヤマメという鱒が棲むと知ったからだった。そのさらに前、雑誌のグラビアで見た中央アルプスのイワナのルアー釣りが発端だと記憶する。敷地を流れる細流への憧れは、そこにルーツがあるような気もする。但し、いまだ実現せず。
村暮らしでは、見下ろす谷底に小さな渓流があった。ヨシノボリとタカハヤが棲んでいた。もちろん、クレソンもホタルも普通に。現在の住まいの横にも、石垣で挟まれた溝があり、サワガニやカワニナ、ホタルは棲んでいる。ここにもクレソンは生えるが、サラダに入れたくなるような清冽さは望めない。いつか、理想通りの細流が手に入りますように。

僕の中では、そろそろヤマメ釣りはシーズン終盤。少し集中してみようかと思っている。

家の横の溝。雨が降ると流量が増えて、活き活きとしてくる。これはなんの草?

護岸の隙間には、サワガニが暮らしている。いりこを餌に、サワガニ釣りも面白い。

春になると、クレソンが顔を出す。川ゼリとも言うらしい。渓流には群生してるけど。

こんな流れにもカワニナが棲んでいて、結構な数のホタルを養ってくれる。もうすぐ。

 

 

 

 

 

by 江副 直樹 2015-4-27 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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