
江副の樹?
2023.11.12ここのえ低山部の、山の先輩たちに、そんな名前の木があると聞いたときは、もちろん冗談だと思った。いや本当にあったのだ。毎年、必ず春の新緑と秋の紅葉を楽しみに訪れる大分県庄内町男池。有名な湧水から少し歩いた先にこの木はある。見上げるほどの見事な大樹。
実を言えば、江副の樹は、蝦夷榎、つまりエゾエノキなのだった。なんと命の木という別名まで付いている。しかしまあ、江副の樹であることも間違いではないし、ここはひたすらオイシイこのネタをいただかないわけにはいくまい。他に類を見ないほどの美しさを誇る広葉樹の森の中に、公然と僕の木がそびえているなんて、もう面白過ぎて申し訳ないほどだ。
そんなわけなので、ここを訪れる機会のある皆様には、若く美しい女性なら頬ずりや接吻、抱擁を。男性ならもちろんそんなことは止めてもらって、注連縄なぞも要らぬ、取り敢えず合掌でもしておいていただければと思う。そうすれば命の木の別称通り、生きるエネルギーに満ち溢れたこの巨木から、相応の御利益が返って来るだろう。江副の樹よ、永遠なれ。
by 江副 直樹 2023-11-12 10:10