正月準備。

今度の正月は、生まれて初めてひとりで過ごす。妻子はそれぞれの夢を追い東京にいる。家族で暮らしている頃は、暮れが押し迫ると、注連縄を飾り、いつの間にかお節ができ、大晦日には年越しそばも出てきたが、今年は随分地味で静かな年末年始になりそうだ。

暮れの大掃除は、もう何年もしていないなあ。ずっと前から正月だからと殊更やる必要もない気がして、準備と言えば最低限の設えを施すだけ。鏡餅はその後の処理に苦労するので、数年前から陶器のオブジェに変えた。注連縄は、村時代は自作していたが、残念ながらいまはそんな時間的な余裕はないし、ネットで好みの藁細工を購入するに留めている。
年越しそばは、うどんメニューで考え中。三箇日の食べたいものはもう食材を買い込んだ。大好きな雑煮は初挑戦で、自分でやって特別な合鹿椀でいただく予定。美味しいに決まっている。お刺身と日本酒はもちろん外さない。今年は出張で買い損ねると思ったが、無事百合仕込み特別純米を手に入れた。さあ、来し方行く末を想う暮れと正月がやってくる。

木のお盆に陶器の鏡餅。近所の羊歯と庭の南天をあしらって。

上品で美しい注連縄が欲しかった。ネットで探した打ち出の小槌。

市内を探して見つけた百合仕込み特別純米。赤ワインは必須。

友人のM画伯に奨められた一冊。Kindleがなかったので文庫に。