
権力と権限。
2016.3.5東京の朝。こちらも暖かい。朝ご飯食べたら、さらに暖かな大分へ戻ろう。
ホテルの窓から国会議事堂が見えていた。あそこに大臣や代議士さんがいっぱいいるんだなあと思いながら、ずっと気になっている権力とか権限のことを思い出す。得てして僕らやメディアは、権力者とかお上とか言いたがるが、果たして本当にそうなんだろうか。
遙か昔のどこかの王国の、王様と人民という図式ならさもありなんと思うけれど、国会にいらっしゃるような皆さんは、選挙という合法的な階段を上がってこられたはずで、世襲議員と言えどそれは同じで、結局誰かが選び、自動的に強い権限をお持ちになっているだけじゃないか。そもそも票を投じる際に、しっかり見定めて託さないと、苦しむのは僕たち。
一方で、官僚さんは、公務員試験を無事合格されてお仕事が始まる。官僚さんに限らず、世にある組織化された仕事では、必ず大小の権限を与えられる。じゃないと仕事ができないから。厄介な問題は、この濫用だろう。板前に包丁を渡すのは当然だけれど、それで逆に脅かされるような滑稽話。与えるときは、ゆめゆめ無邪気にならぬよう、自戒を込めて。
by 江副 直樹 2016-3-5 22:10