梅雨の晴れ間に。
2016.6.13早朝、雨が上がって涼しかったので、ジョグへ出発。サマータイム。
雨季、降り込められるというものの、心身にカビを生やすわけにはいかない。ジョグや魚釣りは、常に間隙を窺っていて、いつでも飛び出せる体勢を整えておかねばならない。千載一遇のチャンスを逃せば、前にも増して雨を呪いたくなる。不健全なることこの上なし。
グレーの空を見上げているうち、あるとき雨の勢いが衰えて、青空が覗き、夏の陽光が降り注ぐ。その色や光を見ているだけで、憑き物が落ちるように気分が晴れていくことがある。まだ湿っている路面をゆっくり走ると、湿度の高さから、汗が吹き出してくるが、気持ちの良いこと。まるで、体力の貯金をしたような気になって、落ち着いてくる。
さらに、川の増水まで収まるならば、なんとしてでも川へ行こう。半日もあれば上等。我が侭と強欲の権化になって、竿を延ばす。曇っても、雨が降っても、鮎は釣れるが、やはり太陽を反射させるボディを拝みたい。キーボードからしばし手を離して、流れる水に浸り、日増しに強くなる当たりと引きに酔うのだ。熱風と蝉時雨の夏。その到来を待ちながら。
by 江副 直樹 2016-6-13 22:10