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栗盗っ人。

2012.10.9

朝晩と日中の温度差が大きい。長袖シャツだと汗ばむ瞬間がある。秋は徐々に。

連休最終日、息子2人と栗拾いに行った。分母庵の敷地にも栗の木があって、ときどき拾うことはあるが、周辺には立派な栗林がいくつもある。実る数が段違いで、シーズンになると次々林道に落ちてくるのだ。しかし、そのほとんどはイノシシに食べられる。

もちろん、みな持ち主がいて、収穫もしている由だが、イノシシを太らせるくらいなら、僕らも少しだけご相伴に預かろうと考えた次第。ささやかな盗っ人とでも言っておこう。いつもそうするように、3人3様の杖を持ち、道草をしながら林道を上がって行く。今年亡くなったY男さんの栗の木が何本かある地点に到着。あるある。道は栗のイガだらけ。
だが、落ちているイガにはほとんど栗の実は入っていない。すべて見事に食べられている。たまに実が残っているものがあるのだが、間違いなく虫食いだ。イノシシは実に賢い。しかも、イガを前足で開き、中だけを器用に食すらしい。僕らは枝を揺すったりしながら、たかだか30分ほどだったが、ポケットはたちまちはち切れそうな栗でいっぱいになった。

明日は福岡で打合せの後、そのまま泊まって、翌日から上京。今月は1/3が東京だ。

無心に栗を拾う。

イガの痛さも、栗の実の艶やかさも、この木漏れ日も覚えておいて欲しい。

採り頃の栗の実。

栗のイガは非常に鋭い。素手で持つときは気を遣う。靴で開いてポケットへ。

冬はソリのゲレンデ。

誰も来ない山道。今年はこのすぐ上の川が道を破壊し、いまも通行止めが続く。

充分な収穫。

帰り道でまた拾ったり、あっという間の出来事。美味しいデザートになる。

by 江副 直樹 2012-10-9 18:06 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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