
曖昧の排除。
2016.8.3連日の35℃予想。盆地だからって、そこまで上がらなくても。秋よ来い。
このテーマに関しては、繰り返し書いてきた。そしてまた書くことになるだろう。曖昧は混沌と言い換えられる。なにか新しい命が生まれるとき、そこは整然としたクリーンルームなどではなくて、雑然とした感覚が支配する言葉化の難しい状況であるはずなのだ。
事務方が中心に座った段階で、そのプロジェクトは衰退が始まってると言っている。これは、感覚的に始まった方法論が、いつしか換骨奪胎されたマニュアル化するのに軌を一にする。誰も見たことのない新規のアイデアは、大気に浮遊する塵のように見えづらく、だが確かに存在していて、それがなんらかの導きで胎盤に着床すると、ようやく発芽が始まる。
途端、誰の目にも見えるようになる。そして、それまで見えなかった人たちも集まってくる。多くはそこから陳腐な栄養が注がれて、新種の若木は知らぬ間にありきたりの木々に変わるのである。アイデアは鮮明かどうかではなく、面白いかどうかで判断しなければならない。既存の物差しが当てはまらないものを排除する愚。新しい大木は永遠に育たない。
今夜は、COOP WEBLABOのスピンオフ企画で、小倉ヒラクとトーク。楽しみ楽しみ。
by 江副 直樹 2016-8-3 22:10