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ここのところ、氷点下の朝が続く。室内でも明け方は10℃を大きく下回る。寒の底。

今年も残り僅か。気分は次第に冬休みモードに変わっていく。越年の仕事はもう当たり前のこととなった。家族全員が顔を揃える久しぶりの長い休みといった感覚。正月の準備も殊更は行わず、年末は恒例の温泉へ籠もる。それでも、暮れの風情はやってくる。

子供たちが冬休みに入って、仕事もカウントダウンを始める頃、毎年うなぎを食べに行く。お隣の街に好きな店があって、普段はそんなに足は向けないのだが、なぜか近年は年の暮れに出掛けることが習わしになった。そこで、瓶ビールとジュースで乾杯し、皆でうなぎを突きながら、僕は来し方行く末を想うことにしている。それがなんとも心地よい。
今年は確かに忙しかった。ここ数年はほぼ同じペースだけれど、プロジェクトの量と質は、また一段と増している。でもそろそろ限界。新たなスタイルを考える時期に来ているのは疑いがない。来年はこの街に拠点が移る。さまざまなことが変化するだろう。遊びも忘れるわけにはいかない。来年の今頃、僕はどんな想いでうなぎを頬張っているだろうか。

明日、こうげのシゴトの定例会議。これでBunboは御用納め。しばらくは静かな日々。

蒸籠蒸しではない。

僕が好きなのはひつまぶし。中部三河のレシピだが、なぜか大分日田に。

この艶、この色目。

そのまま食べたり、薬味を効かしたり、お茶漬けでいただいたり。うまい。

この一杯が堪らない。

何度か注げば空になる。でもそれで充分。ささやかな酩酊が大きな愉しみ。

肝吸いで締め。

これを飲み終える頃には、なんともいい気分。来年もまた来れますように。

by 江副 直樹 2012-12-25 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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