
春爛漫のオープンエア。
2011.4.19菜の花が衰え、藤の花が下がり、追ってレンゲが現れる。彼方に夏が見えている。
都市では見つけがたく、田舎では当たり前のことはいくつもある。広い土地とふんだんの緑はその代表だろう。しかし、足下の宝は必ずしも正しく認識されておらず、恥ずべき対象になることさえ見受けられる。残念至極の過小評価だと申し上げたい。
僕らが田舎に越してきて最初にやったのは、庭の一角にガーデンセットを据えることだった。眼前の谷から遠くの山塊まで見渡せる。他人の視線はほとんどない。借景はすべて我がものと言ってよかった。鳥の声も、吹く風も、自分のためにあるような気がした。ランチも、ティータイムも、仕事の打ち合わせも、好んで外でやるようになった。
春から秋にかけては、パラソルの下で過ごすことが増え、その後デッキを造り、ガーデンセットは何度か世代交代をして、先頃デッキも再度造り直した。テーブルを大きくして、さらにゆったりできるようになった。子供も手を離れてきて、またぞろ来客が増えそうな気配だ。さあ、放っておいた母屋改築も、これを契機に仕切り直しと参ろうか。
思わぬ怪我で、作業時間が確保された。悔しく恨めしいが、結果、喜ぶ方々も多数。
by 江副 直樹 2011-4-19 12:12
タグ:暮らし