春搾りの宴。
2016.4.10日田は晴れ。今年は草いちごの白い花が多い。絶品ジャムが食べられそう。
昨日、先々月からプロデュースを始めた日田の酒蔵井上酒造で、蔵開きが行われた。名付けて、春搾り。今後の井上酒造をどのような展開に持っていくのかを議論し始めた矢先のイベント。まずは、ここを新イメージの具現化の機会としたかった。とはいえ、時間がない。
創業1804年。日銀総裁や大蔵大臣を歴任、凶弾に倒れた井上準之助を輩出した名門。清渓文庫は同氏の博物館。彼が揮毫した「遠図」という視点こそ、この蔵のコンセプトに相応しい。構築すべきイメージもふつふつと湧いてくる。直近の蔵開きにも、少しでもその気配を盛り込みたい。限られた時間と予算。鍵は、女杜氏でもあり、7代目になる井上百合氏。
近年、評価の高い焼酎ばかりではなく、酒蔵本来の日本酒づくりに情熱を燃やしている。そのために、生産ラインも整備し直した。いわば「百合仕込み」。それを基軸にプログラムを考えた。例年人気のYuri’sBarも拡大。地元の皆さんの出店はおおつるマルシェとした。自力の演出も奏効し、前年の倍の人出となった。これから、この酒蔵をじっくりと醸したい。
今日は出店してくれたキッチンうすだに足を伸ばす。パン屋と河川調査なのだ。
by 江副 直樹 2016-4-10 22:10