新緑の愉しみ方。
2013.5.1日中、日射しの下では微かに暑いが、朝晩や木陰は薄いジャケットが欲しい。
河川調査、つまりヤマメや鮎の釣りは、早春から秋の入り口までが調査期間。どの季節もそれなりの魅力と楽しさがあるのだが、最上はいつかと問われれば、この新緑の時季と答えたい。時節柄、ヤマメのハイシーズンの終盤。渓流は眩しいほどの若葉に覆われる。
今日、久しぶりに釣りで遠出をした。もう何年も遠征はしていない。釣りは日常の中にこそあって欲しいと思っているからだが、豊後大野の友人に誘われて、久々のロングドライブ。ご案内いただいたのは、大野川水系の某支流。祖母傾の山塊が間近に見える画に描いたような山岳渓流。渓相も抜群で、水の透明度も言うことなし。後は魚さえ釣れれば。
日中は芳しくなかったが、陽が傾き始めると、気温が下がり、川面を無数のトビケラが群舞し始めた。すると、釣り人がライズと呼ぶ、水面の虫をついばむ波紋があちこちで広がる。こうなると、釣り人はさらに舞い上がる。ライズの割に良型が竿を絞ると、心はすでに桃源郷。見上げればこぼれるような新緑が渓を彩っていた。初夏だけの極上の時間。
世間はGW。明日からは日田でヤブクグリの面々と会議や懇親。こちらも楽しい時間。
by 江副 直樹 2013-5-1 22:10