料理オヤジ。
2024.5.2010年近く前から、長男の市外進学などに絡んで、自炊をする機会が増えた。ヤツが卒業した後は、日田でしばらく次男とふたりで住んでいて、家事は当然僕の担当になった。そんな彼も昨春から東京で活動する母親と暮らし始めたので、以降完全なひとり暮らしである。
ふたりとひとりでは、料理内容に大きな変化が起こる。毎朝鍋で作っていた味噌汁も、ひとりだと多すぎるなど、量の問題。これがメニューやそれに先立つ買い物に影響を与える。肉や魚やパンは、冷凍保存に頼ることが俄然増えた。育ち盛りがいないから、カロリー低めの粗食になった。料理時間も融通が利くので、夜などゆっくり呑みながら作ったりする。
失敗もOKだから、お試し枠が増えて、料理がさらに面白くなった。忙しさは相変わらずなので、片付けも含め手早さは重要だ。レシピはweb上にごまんとあって、常に好奇心をそそる。質素だが貧相ではなく、幸い器はたくさん揃っているので、シンプルな料理でも演出次第で存分に味わえる。かくして料理は、初老のオヤジの新たな楽しみ事となったのである。
by 江副 直樹 2024-5-20 11:11