料理はデザイン。
2018.8.1料理はまさにデザインそのもの。僕があちこちでばらまく繰り言のひとつである。まったく同じ食材が、料理人の見立てと技術によって、実に多様なメニューに変化する。デザインの本質をこれほど言い表せる切り口はない。ここが豊かだと、僕らの人生も豊かになる。
20代終盤は料理をしていた。いまから1年半ほど前から、また料理をしている。逆単身赴任が理由だが、昔とは状況が違うので、また新たに食事のパターンを考える必要があった。日々買い出しなんてできないし、その中でできるメニューを捻り出した。これが意外と楽しい。常備菜の刻みネギから、ゴマネギ味噌汁とかネギブタ丼とか、ヒット作が誕生した。
この夏休み、次男と日田で過ごしているが、宿題とやらの料理をさせている。味噌汁をちゃんと作るというので、キャベツやミョウガ、豆腐、油揚げなどを買い足した。卵料理にもチャレンジ。目玉焼き、スクランブルエッグ、卵焼き。失敗もするが、うまく行けば素直に喜び、父に美味しいと言わせたがる。誰かを喜ばせたい。これもデザインとまったく同じ。
by 江副 直樹 2018-8-1 20:08