捕まえること。
2014.6.26朝は霧雨で、午後からは雨粒が大きくなって、夜も窓を濡らしている。梅雨の盛り。
僕は幼少期、佐賀平野の真ん中に住んでいた。周囲はクリークが網の目のように伸びて、それぞれの流れに個性があって、棲んでいる生き物も違っていた。鮒が付く川、ザリガニが多い川、ホタルが舞う川といった具合。脳裏にはいまもさまざまなシーンが焼き付く。
小さい頃に大脳の基礎ができる。PCで言えばOSがかたちづくられる。そして、豊かな自然の中でこそ良質のOSが育まれると、昔から勝手に思っている。だから、子供を育てる場所は田舎でとボンヤリ考えていた。もっとも、実を言えば、田舎に越した途端、授かったという展開で、なにも計画性はなかったのだが、結果2人の子供を山奥で育てることになった。
いま、13歳の長男は、片道3㎞以上の道のりを何年も歩いて登校したし、自然の長所も短所も存分に経験した。6つ下の次男は、小学校入学と同時に日田市内に越したので、長男ほどの自然まみれを体感していない。それでも、市内とは言え、回りは緑が多く、小動物には事欠かない。子供の本能か、見つけると必ず捕まえたがる。先生はここにもいっぱいだ。
学校関係も含め、ポツポツとレクチャーの依頼をいただく。ありがたいことである。
by 江副 直樹 2014-6-26 23:11