抱きしめた。
2023.3.26今年の松の内が明け、急な展開で次男が東京の高校へ編入することになった。地元高校で1年生だった次男とは、中学の頃から2人の時間が長かった。母は自分の夢を追って、拠点を東京に移し、兄もまた東京で料理の世界に飛び込んでいる。そして次男も旅立つことに。
育ち盛りの息子と暮らしたい母と、やはりどこか母が恋しい次男。さまざまなハードルがあったが、果たして上京が決まった。どうせなら新学期から行きたいとなって、予定はさらに早まった。少しだけ偏差値が上がる都立高校へ照準を合わせ、勉強に拍車が掛かった。併行して、諸々の引っ越しの準備も慌ただしくなり、3月末には日田を後にすることが決定。
長男がそうだったように、子供は早晩家を出る。彼らの本当の人生が始まるわけで、それはとても喜ばしいことだ。長男がスポーツ推薦で大分の高校に進学が決まったとき、僕は彼を抱きしめた。照れることなく長男もそれに応えてくれた。だから、次男にその時が来たら同じことをするつもりだった。つい数日前、それを実行した。ありがとうと言いながら。
by 江副 直樹 2023-3-26 22:10