技術とデザインと。
2012.10.30冷たい風が吹く東京。11月下旬の寒さだとか。しかし、ビル間の移動では問題なし。
昨日は今年2回目の審査員のお仕事。しかも、東京都が本年度から始めたデザインアワード。東京には想像以上にメーカーが多い。町工場も含む、大小さまざまな企業が得意の技術を競っている。そこにデザインをドッキングしようとするプロジェクトである。
僕のプロデュースでは、デザインは必須の方法論と捉えている。さまざまなプロジェクトで、状況に応じて印刷物から空間まで手がけていて、デザインはあらゆるモノづくりに不可欠のキーワードだと感じている。僕自身は本来デザイン畑の人間ではなく、デザイン至上主義でも特別な偏愛もないのだが、その有効性については微塵の疑いも持っていない。
デザインとは、造型提案を伴う問題の解決策というのが、僕のデザイン定義。デザインワークの80%は思考だと思うし、デザインと技術が相互補完の関係にある点には、強い確信を持っている。今回は、技術の持つ本質にどこまで迫り、それを活用するアイデアかを拝見している。最終審査結果は、来年早々に東京ミッドタウンにて公開で決定発表される。
by 江副 直樹 2012-10-30 22:10