感度を上げる。
2011.9.12朝晩は涼しくなったが、日中はまとわりつくような湿度を伴う残暑が尾を引いている。
子供の頃、そして思春期と、かなり理屈っぽい子供だった。20歳頃までは、その傾向は強まりこそすれ弱まることはなかった。屁理屈を言うなと親に怒鳴られても、理屈で説明できなことなどないだろうにと反発した。いま思えば、実にめんどくさい子供だった。
それがなにがきっかけだったか、多分10代の終わりから数年、精神的にかなり追い詰められた時期があった。そこから脱却したことと、理屈の捉え方が変わったことは、恐らく表裏一体だったような気がする。理屈になるずっと前、僕らはまず感じている。言葉や活字になるのは、それから随分後のことだ。理屈をこねる前に、感じなければならない。
それからは、なによりも感覚を尊重するようになった。僕らは日常の中では、データを収集して、物事を判断しない。世の大半は、直観で動いているが、非合理ということではない。あらゆるコトは、感じることから始めたい。そして、もっともっと感度を上げたい。ただし、僕の仕事は、それを言語化したり、視覚化したりする役回りではあるけれど。
今週は集中すべきいくつもの案件が続く。そして半分は村にいない。寂しいなあ。
by 江副 直樹 2011-9-12 22:10
タグ:考察