川よ、さらば。
2019.10.9春のヤマメ釣りに始まった川通いは、鮎の納竿を持ってその幕を閉じる。3月から数えて7ヵ月強。毎年、半年以上に亘って、川を想い、釣りに遊び、魚と戯れる。しかし、いざオフになったら、きれいさっぱり川から釣りから遠ざかる。このパターンをもう40年続けている。
大学の授業も、このオフに詰め込んだというのが真相だ。物わかりのいいM教授に感謝したい。ヤマメのフライフィッシングは、20代前半から始めたが、鮎の友釣りはまだ13年を終えたところだ。次男が生まれたその夏に始めた。以後、3月から5月はヤマメを、6月から10月初旬までは鮎に身上を注ぎ込む。春はヤマメに溺れ、夏は鮎に狂うのである。
それぞれに面白さがあるが、季節も釣法もまるで違うので、甲乙は付けがたい。僕にとっては、どちらも大切な自然とのコミュニケーションの方法だ。5月の終わりにフライロッドを仕舞い、10月頭に鮎の友釣り道具一式が工作室に移される。あとは雪の舞う冬を越えるまで、ジョギングの頻度を上げて、仕事の密度をさらに増して、来たるべき春を待つのだ。
by 江副 直樹 2019-10-9 14:02