実を摘みたければ。
2022.6.1もう20年以上前、自分のプロデュースをいかにわかりやすく説明するかに知恵を絞っていた頃、デザインツリーなる落書きをしたことがある。経営におけるコンセプトと戦略と戦術、そして最終利益との関係を拙いイラストにしたものだが、いまもなかなか重宝している。
商品、情報、空間の3要素の中心にコンセプトが座る総合デザインのチャートと併せて、コンセプトの位置づけを伝える資料なのだが、最大の目的は、実に喩える利益が集中する枝葉に目が行き、そればかりを集めようとする短絡を戒めること。枝葉は幹から延びるものだし、幹は地中の根っこが支えている。しかもその根は想像しなければ見えないというオチ。
これは、コンセプトを象徴するネタとしては、自分でも良くできてると自賛しているのだけれど、相変わらず枝葉だけを集めようとして、すぐに枯らしてしまう愚が後を絶たない。ブランディングはセールスプロモーションに堕し、コンセプトは神棚よろしく埃を被りがち。それにしても酷いイラストだ。チャートと共にそろそろアップデートしなきゃだよね。
by 江副 直樹 2022-6-1 10:10