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久々の鹿児島。ここはまだ夏の勢いが衰えていなかったが、秋は確実に忍び寄る。

この夏は短かった。猛暑で全国ニュースになる日田の仮住まいがベースとなったこともあり、夏の暑さが殊更身に染みた数ヵ月でもあった。しかし、お盆を過ぎたあたりから、夜から朝の空気は、気温低下を伴いながら、徐々に秋の気配をまとっていった。

 公私にわたって多忙を極めたひと夏だった。仕事はプロジェクト数が増え、じりじりとスケジュールを圧迫している。工事中の新居は、竣工が近づくにつれ、施主参加の打ち合わせが増えてくる。その裏では、女房は度々村へ戻って引っ越しのための片付けを進めている。もちろん、家事は待ったなし。生活が大きく変化するとき、必ず通る関門なのだろう。
ことある事に、本業とうそぶく鮎釣りは、時間捻出が益々難しくなり、細切れのような釣行を余儀なくされた。それでも盛期には、見事な体躯の鮎と遊ぶことができたが、9月初めの大雨は鮎の落ちる時期を早めてしまった。時を同じくして、朝晩は急に冷え込みを強め、今年の秋はたちまち現れて、夏を追い越したかのようだった。山々をもうすぐ紅葉が覆う。

今日は鹿児島頴娃(えい)町で農商工連携セミナー。明日は垂水市に場所を変えて。

秋桜が開花する。

毎朝、次々と新たな秋桜が咲く。空はいつの間にか秋の青空。空が高くなる。

ヒグラシ臨終。

朝、道端に転がるヒグラシの遺骸。気づけば、朝のセミ時雨は聞こえなくなっていた。

東京上空も秋。

出張先の渋谷の朝。ある日、すごいうろこ雲が現れて、しばらく見とれていた。

鮎釣りも終わり。

今年もいい時間をもらった。魂が震える本能の遊び。いや、本業だった、本業。

 

 

 

 

by 江副 直樹 2013-9-13 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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