壮大なエゴという考え方。
2010.11.302日続けて霜の朝。初日は雪と見まごうばかりの冷え込み。すべてが薄い氷をまとう。
この世は感情と欲望で動いていると、いつも言っている。仕事でも生活でも、日常のここという局面で、この原則を思い出す。そこでは、理性との葛藤が起こるが、大事なときほど感情や欲望が勝りがちだ。自分はそうではないという人がいるが、とても信用できない。
正論の胡散臭さは、この原則から離れたところで組み立てられるからだろう。しかし、感情や欲望が、常にパンドラの箱とも思わない。例えば、エゴというのは悪者に位置づけられやすいが、本当にそうか。僕はエゴの中には、利己的な欲求ばかりではなくて、よりスケールの大きなエゴも存在すると思っている。言わば壮大なエゴ。
私利私欲の枠を越えて、環境問題をどうにかしたい、食料自給率を引き上げたい、さらに貧困や戦争をなくしたい、等々。そんな感情も欲望も、現にあるではないか。自分を殺して、社会を良くするなんて考えない方がいい。それより、個人のエゴの到達点を高める方が、知恵も力も出るし、ずっと理に適っていると思えるのである。
by 江副 直樹 2010-11-30 22:10
タグ:考察