
咲き乱れる。
2016.3.25快晴。桜が次々に開いている。なぜか胸がざわつく10日余り。
妖しげな桜花の魅力に引き込まれがちだが、この時候はさまざまな花が花弁を開く。特に足下の草花は、先を争うように地表を彩る。それまで、質素な冬枯れの景色の中に、手品のように色鮮やかな花々が現れる。何十回と経験してきたのに、やはり溜息が漏れる。
早いのは、ホトケノザとオオイヌノフグリだろうか。まだ、霜で真っ白になる時季に、知って知らずか花を咲かせる。その後、スミレが顔を出すようになると、気温は少し緩んでくる。日田に多いのは、淡いブルーのハナニラでここへ来て知った花。白い5ミリほどの小さな花はハコベで、1センチほどのラッパ状の花がたくさん付くのは、タネツケバナだ。
ムラサキケマンとショカッサイは、紫色の花があつこちに目立つ。濃いブルーの房を茎で持ち上げるのは、ムスカリ。これはお向かいの庭にたくさん登場する。道端に直径数センチほどの白い花がポツポツ見えるのは、草いちご。そうこうしているうちに、我が家の隣地はカラシナでいっぱいになる。それはもう贅沢なほどで、お花畑というに相応しい。
by 江副 直樹 2016-3-25 22:10