同じような春なれど。
2012.3.22暖かい。ダウンセーターはクルマに残して行こう。このまま桜ではあるまいが。
春はこうして歩を進める。寒くなったり、暖かくなったり。二歩進んでは、一歩下がるペースで、季節はうつろう。わかりきったことではあるが、春は毎年ここを通ってやって来る。考えてみると、もう生まれて57回目の春。同じごとき春なれど。
変化の多い人生かもしれない。これまで、遠く先まで見通せることはなかったし、これからもないだろう。不安定と言えばそうだが、スリリングと言えばそうとも思える。今年の春がそうだからといって、来年の春も必ずそうだという保証はどこにもない。まあ、どなたの人生も実はすべてそうなんだけれど、相対的にこちらのほうが落ち着きはない。
30年前は米屋だった。20年前はコピーライターをやっていた。10年前はプロデューサーを名乗っていた。幸か不幸か、10年後のいまも呼称は変わらない。村に住んでからは12回目の春となる。その間に子どもが2人、家族に加わった。魚釣りは相変わらずだが、日々の暮らしは微妙に変化をしている。来年の今ごろは、どこでなにを考えているだろうか?
by 江副 直樹 2012-3-22 22:10