出張は旅ではない。
2013.3.14周囲の梅が盛りを迎えつつあるときに、無情の雨。花に嵐は世の倣いとは知りながら。
出張は相変わらず多い。平均して月のうち1週間は外泊。多いときは10日以上。移動やホテル滞在に慣れないときは、なんとなく旅気分だった。その土地の友人知人に声を掛けて、夜毎の会食。非日常感に包まれているから、午前様も度々。でもこれは、仕事なのだった。
普段から、身に余る仕事を抱えている。〆切に追われることも度々だけれど、出張先だとてその事情に変化はない。冷静に考えれば、至極当然。それを、旅行気分で置き忘れ、今日は何を食べようかと、勘違いの期待に胸を躍らせる。平均的な日常なら、仕事に充てざるを得ない時間が、乾杯や食事、歓談に費やされれば、そのしわ寄せはどこかに現れる。
近頃は、この落とし穴に気付いて、出張の夜と言えど、一人静かにホテルでPCに向き合うことも増えてきた。一旦その気になれば、邪魔が入らないホテルの部屋は、とても仕事が捗るオフィスに様変わりする。もちろん、部屋で握り飯を頬張るのも哀しい。東京の定宿のそばにある、飾らないうどん屋のごまダレうどんと生ビール。最近のささやかな贅沢。
もう来週は、元気計画の東京イベントが始まる。週の後半は僕も駆けつける。楽しみ。
by 江副 直樹 2013-3-14 22:10