内から診る。外から観る。
2011.12.18師走も半分を過ぎた。もうすぐクリスマス、そして正月。寒さは冬の真ん中へ。
ここ数年はずっとそうだが、今年も目まぐるしいほど忙しかった。地域の可能性を具現化する仕事が増える一方で、生協という旧くて新しいソーシャルビジネスの未来を、全国規模で考える大きなプロジェクトが動き出している。アタマは一向に休めない。
さまざまなプロデュースをしていて、ますます想いを強くしていることがある。僕のような外部の人間が、組織や地域に入っていくその意味は、詰まるところ客観性の持ち込みにあるのではないか。コンセプトを整理し、商品、情報、空間をいじるのは、ジャンルが違えど毎度のことなのだが、このときの決め手はどうやらその観点のようである。
同じモノ、同じ状況も、見方を変えれば、随分と違って見える。組織の内と外というのもあれば、玄人と素人、作り手と受け手、メーカーと消費者いう切り口もある。僕は前者に入り込みながらも、後者の感覚を持ち続けて、戦略を提案し、派生する戦術を実行する。一般に、視点の切り替えは容易ではない。そのことを確信した1年でもあった。
明日からまた東京。今月3回目の上京。今年は早めに冬休みに入ることにしよう。
by 江副 直樹 2011-12-18 22:10