個人で生きる。
2020.7.1たくさんの友人がいる。親友と呼べるヤツも何人も何人も。これだけで充分すぎる財産だと思わずにはいられない。気のいい彼ら彼女らの共通点がある。多くの人は肩書きを持っている。社会的にはそれなりだったりするが、その肩書きで付き合う者は誰もいない。
僕が大切にしたくなる友人たちは皆、そんなことはすっかり後回しなのだ。何の某という個人そのもので、僕と面と向かう。異動だろうが、転勤だろうが関係ない。個人の意志が、組織の意志を凌駕している。いつも個人の立場で、当たり前のように本音で、コミュニケーションを積んでいる。勢い話題は深くなり易く、自ずと楽しくなり易い。誠に愉快な面々。
若い頃、ある先輩から言われたひと言を忘れない。曰く、「おまえ、親友なんて、一生で一人いたら御の字だぞ」。ホントだよなあ。そうだよなあ。このアドバイスで人生の風景が変わった。人はひとりで生まれて、またひとりで死んで行く。そこに、共感のできる友人ができる僥倖。有り難すぎる。気の置けない友人が何人もいる幸福を改めて噛みしめてみた。
by 江副 直樹 2020-7-1 3:03