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俳句をやっている。毎月末6本の拙句を捻り出し、メールでNewYork在住の主宰者Kさんに送る。いわゆるネット句会。国内外のメンバーが作句に励む。最初の参加が2006年半ばだから、もう13年目か。家族で彼の地に遊んだとき知己を得て、それからの五七五三昧。

元々興味があった。短歌も含めて、粋で知的な遊戯だと思っていて、僅かばかり書き留めた駄作もあったほどだ。文字や文章には幼い頃から関心が強く、自然と俳句の奥深さに惹かれるようになった。若い頃は詩も書いていたし、山頭火のような自由律も好きだが、俳句の魅力はまたそれとも異なる。規律があるが故の自由さに気づいたのは20代だったか。
きっかけは、ジャズピアニストで無類のエッセイストでもある山下洋輔氏の文章を読んでから。曰く「フリージャズと言うが、本当にフリーにやれと言われたら、何もできない(大意)」。思わず膝を打った。型があるから崩すことができる。ルールがあるからギリギリを攻めることができる。至言だと思った。僕は毎月、俳句を通し自由を楽しんでいる。

季語はとても覚えきれない。作句の時は手引きをそばに置きながら。

森羅万象、すべての営みが対象になる。一生掛けて、さて何句詠めるのか。

2年前、KさんをNYに再訪した。初対面は4歳だった長男は、15歳になっていた。

奥様とわが家族とチェルシーホテルで。粋を追う先輩と出会えて良かった。

by 江副 直樹 2018-9-27 11:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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