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もう毎年のこと。釣りが終わって、10月の声を聞く頃、あちこちで視界に入ってくる。細面のハート型の葉っぱが、急に目に付くようになって、どれどれ実は付いたか?とモードの転換が起こり、つまり秋が始まる。となると、俄然朝の散歩が楽しくなってくる。ムカゴ。

ムカゴは、零余子、珠芽とも書いて、植物の栄養繁殖器官のひとつで、わき芽が養分を貯え肥大化した部分のこと。らしい。山芋の茎に生じる実のようなもの。山芋掘りは大変だが、ムカゴ採りはお気楽の極み。指でつまんで片っ端からポッケに投げ込むだけ。葉を頼りに蔓を見つけたら、後は黙々と採集に精を出す。その美味しさがわかってるから、ワクワク。
ポッケの膨らみを確認して、まあこの辺にしておこうと散歩に戻り、帰宅したらザルに開けて、水洗いをして置いておく。今夜はこの油炒めでお酒を呑むことが決定。1日、時折それを思い出してはニヤニヤする。芋類は苦手だが、ムカゴはその親戚のようでいて、味の深さは別格。炒めて、酒を回して、塩をまぶして食す。箸より爪楊枝より安全ピンが最善。

これは大物。こんなのがあると、興奮する。

ナイスな狩り場を見つけて、テンションが上がる。

こうしてザルに開けて、水洗い。お楽しみは夜。

大きめのヤツはカットして、火の通りを確保。

お気に入りの器に盛って、小宴のはじまり。

安全ピンが一番食べやすいことに気づいた。

by 江副 直樹 2023-10-25 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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