アドリブの力。
2014.9.15曇りの朝。湿度は高めで、涼しさもいまひとつ。不調の鮎釣りは潔く納竿としよう。
ここ数年、仕事をしていて、ずっと胸の奥にまとわりつく違和感がある。それが最近、少しだけ原因が見えるようになった。言わば、曖昧さの排除、直観の軽視などと類似のテーマ。周到な準備と綿密な計画、寸分の狂いのない実行こそ最上とするイヤな空気。
これまで経験した国の助成事業では、提出したプラン変更が強く否定されることがある。曰く、「プラン通りに進めるように」。助成事業は、想い描くプランを提出し、審査の上、採択の当否が決まる。実行段階に入ると、予想を超える多様な状況が現れ、現場に合った改善案が生まれ、実施計画が編まれる。ごく当然のことだと思うが、これが拒否される。
変更を上司や会計検査院に説明する力量不足。成果が上がるべく再構成された実施案が陽の目を見ず、成果の乏しい消化が強要される。意欲ある現場のジレンマたるや想像を絶する。課題は創発の繰り返しで解決される。事務手続きの蓄積では結果は出ない。当意即妙のアドリブ力こそが、予想不能の現実を切り拓くのだが。そこに未来を託す知性と感性が火急。
新たなプロジェクトがスタート。こちらは創発の固まりのようなモノつくり。楽しみ。
by 江副 直樹 2014-9-15 22:10