アオバズク啼けば。
2015.4.11雨続きの合間の晴れ。数日ぶりの散歩は、萌え始めた若葉の下をのんびりと。
一日の中では、早朝が最も好きだが、それは静かであることが、理由のひとつ。まだまだあたりは寝静まっており、遠くに早出のクルマの音や、新聞配達や牛乳屋の音。生活の音色はそれくらいで、あとは一番鶏の声か、鎮守の森から聞こえるアオバズクの啼き声だ。
アオバズクはフクロウの仲間で、大木の洞などに棲むらしい。姿を見たのは一度、巣から落ちたのか、幼鳥が家前の空き地に潜んでいたことがある。しかし、普段はホーホー、ホーホーと、遙かな樹上で夜から明け方まで啼き続けている声でそれと知るだけ。夜の帳が降りたら、だいたい同じ方向から聞こえてくる。月夜なんかはなかなかの風情なのだ。
一定のリズムで啼くアオバズクの声で、静けさはかえって研ぎ澄まされて、いろんなことを考える助けになる。そしてこんなときは、眼前に山積する具体的なタスクよりも、もっとずっと手前の、もっとずっとぼんやりしたことを、考えていることが多い。僕は、この時間が実に貴重だと感じている。基本OSのメンテナンスは、夜明けが向いているのだろう。
来週は淡路、福岡と連泊。その間にいくつかの案件を進め、週末は大阪日帰り。
by 江副 直樹 2015-4-11 22:10