どんぐり賛歌。
2015.9.22ようやく晴れ間が続くようになった。上旬にこうであって欲しかったねえ。
朝の散歩の愉しみは、刻々と変わる季節の変化を肌で感じること。それは気温であったり、草花であったり、木々であったり、雲であったり。暑い寒い。新たな花の出現。若葉や落葉。パレットのごとき空と、変化を知らせる指標は山のように用意されている。
中でも、ワクワクが殊更強いものがいくつかある。冬なら雪や霜。春ならフキノトウや桜。夏なら新緑。そして秋は、ムカゴや紅葉に加えて、ダントツは多様などんぐりだ。さまざまな木の実はあるが、どんぐりが落ち始めたときの興奮は、子供の時からあまり変わっていない気がする。ほとんどが食べられないのになぜだろう。可愛いだけでは説明がつかない。
どんぐりを育てるクヌギやナラが好みだという嗜好も関係があるのだろうか。広葉樹の森に通ずる豊かな印象があるのかも知れない。クヌギの森に住むのはいまでも捨てきれない夢だ。どんぐりが落ちる音を聞いたり、掌に集めてみたり、あちこちに放ってみたり、無性に楽しくなる。そうそう、息子との散歩では、どんぐりはパチンコの弾にもなるのだった。
世間はシルバーウィークだが、僕はひたすら山積の宿題と睨み合う。睨み合うだけ?
by 江副 直樹 2015-9-22 22:10