ただ複雑に。
2016.9.4台風が近づいている。年間最も雨が降る9月。それは台風のせいなのだ。
多種多様の問題を解決しようとするうち、コトはどんどん複雑になり、本質からは遠い作業が増え続けるという経験はないだろうか? 中核ではない細部が肥大化して、ただでさえ少ない余裕が、ますます困窮していく悪循環。僕らはなんのために仕事を増やすのだろう。
日々の暮らしを取り巻く、ありとあらゆる大小の問題。ひとつひとつに解決策を考え、社会的には法律ができたりして、対処が行われる。個別対応。丁寧に見える。正しいように思える。しかし、実のところ、事情は複雑化している。大事なことは、あまたある案件の共通項を探し、そこに横たわる傾向を見出して、どれも解決できる公式を見つけることが鍵。
複数の課題を同時に解決するアイデアは、少なければ少ないほどいい。だが現実は、個別具体的に増えていく対応策。ただいたずらに複雑になっていくルール。それを解決策と思うのは幻想ではないか。細分化された対応策は、結局変化に弱くなる。膨大な引き出しに単一機能の道具を揃えるより、一本の棒っきれを自在に使いこなす知恵を磨く方が進化だよね。
鮎の反応がさっぱりで、へこむ。明日は久しぶりにヤブクグリの会議。さてさて。
by 江副 直樹 2016-9-4 22:10
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