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今年最後の出張から戻って、次男と鎮守の森を散歩。穏やかな冬の昼下がり。

僕らは、こめやと呼んでいる。正しい屋号は樋口酒屋だが、ギャラリースペースを擁しているので、その場合はギャラリーこめやと呼び分けたり。元は精米用の水車小屋を持つ米穀業もやっていたため、わかりづらい屋号になっている。ここが実に面白い店なのだ。

朝倉市杷木町松末(はきまちますえ)にその酒屋はあって、九州で角打ちという飲食コーナーに、夜毎近隣の常連が集ってくる。店主の一郎さんのこだわりの料理で、朗らかな女将の淑子さんとお客の笑いの絶えないやり取りが楽しい。村からも近く、わが家はここを迎賓館としゃれて、都会や海外のゲストを何度もお連れし、心温まる時間を積み重ねたものだ。
今月、14歳になる長男が、誕生日はこめやがいいと言い出したときは、全員が首を縦に振った。日田に越したこともあって、足が遠のいていた。夕方、店に着いた。雰囲気はまるで変わっていない。すぐに常連がやって来て、息子たちの成長に驚きつつ、酒を酌み交わした。特製餃子を食べ、心底リラックス。涙腺が緩みそうになったが、それはここだけの話。

もう1回、福岡でトークに出たら、今年はすべての仕事が終わる。家事もしなきゃね。

相変わらず陽気で元気なオッチャンたち。左のYさんとは一緒に仕事もした。

一郎さん、お手製餃子。この日は、本マグロ、生牡蠣、軟骨唐揚げなどを堪能した。

みんなでケーキを食べた。渋いぞ長男。こんな店と人に出会えたことに感謝。

小用を足しに外の川へ出るとこの景色。冬は星が、夏はホタルが目を楽しませる。

by 江副 直樹 2014-12-28 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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