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相変わらず変化の少ない東京の朝を横目に、ホテルでしばらく仕事に没頭。

リトケイにお邪魔した翌日は、東京デザインアワードの最終審査だった。まず都内の中小メーカーがエントリー、その中から審査によってテーマが選定され、次いでそのテーマに対し、デザイナーのアイデア提案が集まってくる流れ。最終審査まで9ヵ月をかけた。

技術とデザインのマッチング事業自体は、いまに始まったことではないが、TBDAが新しいのは、単なる造型提案を募集しなかったことだろう。プロデュース的視野に立った、広義のデザインによって、当該企業を元気にする試みが当アワードの意義だと思われる。デザインを、造型提案を伴う課題解決策だと考える僕にとっては、誠に腑に落ちるコンセプト。
一連の経験の中で意外だったのは、大都市東京と言えども、中小メーカーとデザイナーの距離は決して近くはないということだ。ここに地方との格差はないように見えた。九州ちくご元気計画に象徴される、地方あるいは第一次産業への本質的デザインワークの導入は、今回のアワードが直面した課題とほぼ相似形だと感じた。本年度のTBDAは5月から。

明日は元気計画の打合せ。週末はヤブクグリのイベントが待っている。楽しみだなあ。

受賞記念に。

メーカーのテーマ賞11点。デザインを加えた最優秀賞1点。優秀賞2点の結果。

懇親会で。

受賞後の懇親会で、廣田尚子審査委員長と歓談する最優秀賞受賞者の法政大学の皆さん。

長期に亘る審査。

メーカーの技術力の捉え方が、今後の鍵を握っていると思う。TBDAの発展を願う。

場違いな感じ。

錚々たる審査員の方々に接することができたのは幸運。いい刺激をいただいた。

by 江副 直樹 2013-1-31 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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