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相棒の一足。

2019.3.28

いつ手に入れたか定かじゃない。10年はとっくに越えているはずだ。最初、アウトドア雑誌で見かけて興味を持った。それは使い古したよれよれの一品で、ソールの張り替えで甦る下りがあり、そのへたり具合がなんとも味があって、我が物としたくなった記憶がある。

茶皮とオリーブのスタンダードも良かったが、街でも履きたくて黒にした。以来、散歩に仕事に釣りにトレッキングに重宝している。数年前のNYも、冬だったこともありこれでマンハッタンを歩き通した。ビブラムの底はだいぶすり減ってきたが、まだまだ張り替えるには及ばない。アッパーは型崩れも起こさない。感心するのは靴紐の頑丈さ。いまだ新品同様。
ゴアブーティが仕込んであり、くるぶしまでの水位なら水が入らない。今年の春、ウェイダーを履くのが面倒で、それで堰堤を渡ってみたが、なんの痛痒も感じなかった。冬の間は、毎朝の散歩に付き合ってくれる。頼もしい相棒と言ったところ。道具はこうありたい。それなりの価格も、いまとなっては安いものだ。次はぜひスタンダードカラーを手に入れよう。

春の散歩はコットンジャケットと共に。どこにでも足を踏み入れられる。

つい先日、川を渡ってみた。滑ることに気をつければ、なんの問題もない。

暑い夏以外の散歩はこれで。幾たびの季節を踏みしめてきたことか。

こんなときこそ真価を発揮。なんの躊躇もなくズンズン歩いていけるのだ。

by 江副 直樹 2019-3-28 2:02 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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