ここから本文です

朝が寒くなってきた。冬用と秋用散歩ウェアを行ったり来たり。もうすぐ霜だな。

秋が深まって、木々の葉が色づいてくると、視線の行き先が変わってくる。細長いハート型の葉っぱを探して、キョロキョロ。まだかなー、ないかなーと、期待を膨らませながら採集散策。お目当てはムカゴ。山芋の蔓に生る実のような種のような可愛い食べ物だ。

漢字では零余子とか珠芽と書くらしい。植物によっては栄養繁殖器官というものがあるとかで、葉が変質するものと、茎が変質するものに分けられ、ムカゴは後者。山芋、つまり自然薯の蔓にできる。土中には美味しい山芋が生まれ、茎にはムカゴが実る。一本で二度美味しいありがたい食べ物。山芋掘りは大変そうなので、お気軽なムカゴ採りを楽しんでいる。
ワラビ目、タラ目など、獲物を狙うモードに切り変わると、不思議とすぐに見つけられるようになるものだ。朝の散歩に道草が増えるのは、困るような楽しいような。たまに鈴生りの蔓を発見したりすると、もうダメだ。採集に夢中になる。触れると簡単に落下するので、慎重に慎重に集めては、ポケットを膨らます。炒めてこだわりの塩でいただくのが最も好み。

明日は東京ミッドタウンで開催中の、グッドデザイン賞エキシビションへ。お仕事。

ものの10分程でたちまちポケットはいっぱいになる。何とも言えない充足感。

採ってくれと言わんばかりのムカゴ。こんなに採りやすいのは珍しい。しめしめ。

多くはこうして葉の裏に隠れている。ひとつ見つけると更に。まさに芋蔓感覚。

目印はこの葉っぱ。細長いハート形状。大都会でも意外と見つけることができる。

by 江副 直樹 2014-11-2 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

Archives

◎2006年3月 → 2010年8月