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雨が上がって、草木はたっぷりと水を含んでいる。寒過ぎない早春の空気。

標高250mの村暮らしでは、平地では考えられない寒さの洗礼を受けた。厳しくもあったが、楽しいことも少なくなかった。雪や霜がその代表格。街中では雪の気配もないとき、家の回りは雪に覆われる。晴れた朝は真っ白な霜。九州なのに氷点下もざらだった。

日田市に降りてきたので、山のそばとは言いながら、そんな愉しみとはおさらばかと覚悟を決めたが、どっこい寒さは負けず劣らず。大雪は頻度を落としたが、大きな結晶の見事な霜が、朝の散歩をひときわ楽しくさせる。言うまでもなく、霜は夜露が凍ったものだが、その様は雪とはまた異なった興奮がある。マクロモードで寄ってみるとさらに。
冬は手を変え品を変え、霜を被写体にする。名付けてシモネタ。霜が付く草木の種類で、霜の形状が変わる。あれこれを見ていると、すっかりはまってしまい、何度もシャッターを押す。アングルとピントが決まったときは、とてもうれしくて、PCでの再生で見とれることもしばしば。毎朝のFacebookの投稿に何を上げるか迷う迷う。シモネタは続く。

今日は免許更新。歩いて行けるのはいいとして、違反者講習を受けるなんてね。

空き地に転がった枯れ枝に、びっしりと付いた霜。折からの朝陽で水晶のよう。

こちらはクヌギの落ち葉に。エッジの霜は長いもので3mmほどもある。見事な造型。

隣の空き地にはびこる雑草に、これまたびっしり。踏みしめて歩くのも一興。

家の石垣、神社の灯籠、あらゆるところにある杉苔にも霜が立つ。繊細な結晶に見入る。

by 江副 直樹 2015-1-16 23:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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