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tag:自然

2匹の尺物。

2023.10.1

僕の釣りシーズンが終わった。3月から5月までは山女魚のフライフィッシング。6月から9月までは鮎の友釣り。山女魚は14回と例年並みだったが、鮎は長雨に祟られたこともあり、20回と少し控えめだった。もっとも回数ではない。興奮の密度こそが求めるところだ。

by 江副 直樹

大分県日田市にある大原天満宮のそばに住んで、もう11年目になる。周辺の渓流にヤマメ釣りで訪れ、惹かれ始めて30年を超えた。地元の人々とも繋がって、距離は次第に縮まり、同じ生活圏の隣村で過ごした12年を含めると、日田との関わりはとっくに20年以上だ。

by 江副 直樹

百日紅の夏。

2023.7.25

夏が盛りを迎えると、あちこちに白や紅、ピンクの花弁を房のように咲かせる百日紅。その名の通り、開花後もすぐに散り切ることもなく、長い期間咲き続ける。色の乏しい季節に、ホッとするような花木。日田のわが家にもシンボルツリーとして玄関脇に植えている。

by 江副 直樹

一畳農園。

2023.7.7

畑をやっている。と言っても、わずか畳一枚分。その名も一畳農園。狭い庭の一角に数種の野菜を植えている。今年は、ミニトマトとバジル、そして初の試みモロヘイヤ。梅雨の最中、ミニトマトは今季初収穫。冷蔵庫で冷やした後、カプレーゼで美味しくいただいた。

by 江副 直樹

遊びをせんとや生まれけむ。のフレーズがあったのは、梁塵秘抄だったか。僕を含めて、わが遊びの肯定にしばしば引き合いに出される。編纂したとされる後白河院の真意はともかく、言い訳ではなく遊びの意義については、いまも変わらず強弁したくなることがある。

by 江副 直樹

花を拾う。

2023.5.1

毎朝散歩をする。田舎町のはずれ、大きな神社の鎮守の杜を、写真を撮りながらフラフラ歩いている。深山幽谷とまではいかないけれど、四季の変化は驚くほど多彩を極める。時は朝に限るものの、花鳥風月の豊かさに日々胸をときめかせている。中でも花は、饒舌だ。

by 江副 直樹

もうひと月もすれば、近辺にはホタルが飛び始める。決して僕の住む場所は山奥ではないし、近くを流れるのは人工的な溝や疎水なのだが、ホタルにとどまらず、サワガニもハヤもシジミも生息する。ただ、どれも古い構築物で近代の無機質さとはどこか異なっている。

by 江副 直樹

山の女と。

2023.4.7

山女と書いて、ヤマメと読む。最初に出会ったのが、24歳の春だから、もう随分長い付き合いだ。最初の一匹は、大分県のY川源流で毛鉤に掛かった15センチほどの個体。僕はそれを両の掌に乗せ、河原にひざまずいてしばらく見入ったことを、いまも鮮やかに思い出す。

by 江副 直樹

いろんな事情が重なって、料理をすることが増えた。一人暮らしなら、簡素化の方向に行くに違いないが、育ち盛りの次男がいることもあって、ジャンクとインスタントは極力避けている。当初は、炒めものが多かったが、やはり煮物のような和食もなんとかしたくなる。

by 江副 直樹

雪が積もる朝は、音が消える。降り積む氷の結晶が吸音するのか、いつもの小鳥たちがどこかで雪を避けているのか、窓の外から音が聞こえない。そんな気配に積雪を予感して布団から飛び出すことになる。僅かにドキドキしながらベッドの上に立つと、果たして銀世界。

by 江副 直樹

珈琲野点。

2022.12.10

屋外の飲食は楽しい。何気ない食事も、数割増しで美味しくなる。BBQもそうだろうし、日常的に飲む珈琲でさえ、光と風を浴びながらいただく一杯は一際格別。茶道の世界にも、古来より野点という、戸外で喫茶を嗜む風流があった。肝心なのは、部屋から出ることだ。

by 江副 直樹

落葉曼荼羅。

2022.11.26

春の桜吹雪、秋の落葉。僕の心の中で、ともにもののあはれを伴う胸騒ぎを、毎年引き起こす自然の営み。この秋も、イチョウの黄、モミジの赤に翻弄された。樹上で染まり、散って地表を彩り、生気を失ってしまうまで、何度も何度もワクワクし、ドキドキした。

by 江副 直樹

老々ハイク。

2022.11.5

今年で何回目になるだろう。9年程前におふざけで始めたここのえ低山部。キャッチフレーズは「標高と志は低く」。そこで気の置けない仲間たちと、山頂を目指さない気楽な山行きを楽しむようになった。その中でも人気だったのが、湧水で有名な庄内町男池の森。

by 江副 直樹

そんなことは言を待たない。ところが、なぜ尊いかを説明できる人は実のところ非常に少ない。説明するとしても、情緒で語られることがほとんどだ。建材で、木がいいと力説する人は多くとも、その理由が明確に伝えられることはあまりない事情ともよく似ている。

by 江副 直樹

そう言ったのは、確か江戸時代の国学者だった本居宣長。その頂点を源氏物語と位置づけたらしい。それはともかく。詫び寂にしても、もののあはれにしても、よくぞこのボンヤリとした感覚を鮮やかに掬い上げてくれたものだ。先人の炯眼に心より敬意を表したい。

by 江副 直樹
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

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