
Cloud備忘録。
2025.3.30紙の取材メモを取らなくなった。元々丹念にメモを取る方ではない。大事と思えるキーフレーズを書き付ける程度。コピーライター専業の頃は、ずっと無印の小さなノートを使っていた。ペンはロットリングのボールペン。プロデュース中心のいま、それが変わってきた。
常にと言っていいほど、PCを触っている。スマホをいじっている時間も足せば、かなりの間デジタル相手だ。時々使うタブレットは、電子ペンを使って手書きと手描きを取り戻すためのリハビリ器具。そんなわけで、近ごろはメモもそのどこかに記すようになった。自分宛のメッセやメール。カレンダーのメモ。どこからでも実行できて、書き込みと編集は自在。
万年筆を使った時期もあるが、たまの手紙には向いていても、取材メモには適任とは言えなかった。そんな風情の追求は諦めて、デジタル、さらにクラウドでの同期性に慣れてしまうと、代わるべきものは見当たらないほどの使い勝手は、後ろ髪引くノスタルジーを遥かに上回る。要はメモの中身。それが乗っかるメディアは、時代と共に移ろうのもまた宿命だ。
by 江副 直樹 2025-3-30 10:10