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黄葉の訪れ。

2013.11.20

朝、ウィンドブレーカーの下はフリースになった。5℃を下回ると吐く息は白い。

日田の周辺も紅葉が目立ってきた。紅葉とは書くが、季節が変わる時、黄色の存在感は小さくない。そもそも、黄色が好きなこともあって、緑の中に黄色が目立ってくると、ソワソワ、ワクワクする。釣りがオフになった後、完全に気分が切り変わる、そんな目印。

遠目にもはっきり主張するイチョウに限らず、暮らしの周囲には大小、濃淡、さまざまな黄色い葉が、梢の先に揺れ、草地の上に降り、時にクルマのウィンドウに留まる。黄色はその色を濃くして、茶を強め、ついには大地に落ちる。樹種によっては、黄から赤に変わるゴージャスな次章を持つものも。それはひとつの生の終息。いや更新と言うべきか。
俗に黄信号、などと使うが、危険領域に入る前の状態が黄に喩えられる。いま、僕が関わるいくつかのプロジェクトでは、経年変化による仕組みの劣化を散見するようになった。仕事にも黄葉が訪れるのだ。本質的体質改善のための余力が残っているならまだしも、延命措置は解決とは呼ばない。それは終息なのか、更新なのか。見極めたいところだ。

今日は久しぶりのたけたの定例会議へ。道中の久住の山々はすっかり冬の入り口。

玄関先の1枚。

山中に分け入らなくとも、秋は風が運んでくる。玄関先の植え込みに、見事な黄色。

林道の1枚。

雨が上がった朝。林道を歩くとたくさんの葉が落ちている。そこに横たわる黄色。

ヤマイモの1枚。

この時季になると、あちこちに現れるヤマイモ。敢えてきれいな葉ではない黄色。

赤のための1枚。

淡い黄色から赤になって落葉へ至るモミジ。イチョウと並び、押さえておきたい黄色。

 

by 江副 直樹 2013-11-20 21:09 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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