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人生は解釈である。悲喜こもごもの日々が積み重なって、僕らの一生はでき上がる。それをどう受け止めるかで、その幸福度は変化する。禍福はあざなえる縄の如しで、善いことも悪いことも、代わる代わる現れては、夥しい喜怒哀楽をつくり出している。だったらねえ。

いま、目の前で起こっていること。昨日の出来事。去年のあのこと。いつか経験したあんな話。それらをどう解釈するかで、僕らの日常は大きく左右される。起こること自体が、面白いかどうかではなくて、それらをいかに面白がれるか。あるいは、面白そうなことを探す性向、嗅覚。核心は、ここにあるんじゃないか。これは、仕事ぶりにも現れる気がする。
すべての仕事が課題解決を旨とするならば、その可能性のあるアイデアを探す際の気分は、結果に少なからず影響するだろう。厳しい現状から目をそらすのは本末転倒だが、それに向き合った上で、僕らは状況を好転させるアイデアを探し、方策を組み立てる。そこにいたずらな悲観は役に立たないし、その瞬間さえ面白がるポジティブさこそが道を拓くのである。

災禍なく、善いことばかりなら、御の字だけどね。

by 江副 直樹 2020-8-18 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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