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雲海の上で。

2018.4.11

いまから数年前、ここのえ低山部のY部長は、九重の山麓から平野部に居を移された。お隣の玖珠町との境にほど近く、メサ台地で知られる万年山や伐株山が眼前に迫る好ロケーションだ。玖珠町は日田と同じ盆地だが、さらに標高が高く、400mほどもある。

ご多分に漏れず霧に覆われるのだが、地勢の優位さか、高台からは見事な雲海が拝めると話には聞いていた。Y部長は、雲海日和にはクルマでわずか15分の伐株山に上り、低山部のメッセに羨ましい写真を投稿なさるのだ。当然、行きたがる部員も多く、お誘いをと声が上がり、早朝に突然メッセが入る。ところが、意外とタイミングが合わず果たせずにいた。
あまりに悔しいので、同じ盆地、日田だって拝める場所はあるのではと探し始めて2日目。底霧に包まれたわが家から、クルマで20分程のR山山頂で、見事な雲海を見ることができた。ほど良く整備された里山は、駐車場や展望台まで完備され、拍子抜けするほど悠々と堪能できた。底霧はつまり、雲海の底というわけだった。また、雲の上まで出かけよう。

もっと早く気づくべきだった。こんな素晴らしい朝があるのだもの。

最初の展望台から見た雲海。ヒノキの林の向こうに広がっていた。

ここで会議をしてみたいと思った。水場もあるから珈琲も飲める。

帰路、町はまだ霧の中にあった。上も下も幻想的な朝だった。

by 江副 直樹 2018-4-11 9:09 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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