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雨、玉の雫。

2013.5.13

日中の気温は夏を思わせる。東京は半袖の季節到来。あと数日続くらしい。

雨の日は、撮影がやりづらい。本降りにでもなれば、できることは限られる。しかし、雨の日ならではのシーンもある。毎朝、Facebookにアップしている写真には、真冬の霜ネタシリーズに並ぶ、雫シリーズがあるが、雨の日にできる大きな雫は、それは美しい。

枝などを伝い、水滴を集め、大きな雫が生まれ、落下寸前になる頃、面白い写真が撮れる。これは雨中での撮影が多いこともあって、傘を差したままのピント合わせなどに難儀をする。一方、雨が上がったあと、水を弾く葉表の上に見事な玉の雫が現れる。爽やかな雨後の空気と相まって、この撮影が楽しい。できるだけ大きな雫が集まっている葉を探す。
さまざまな葉に雫が載っているが、身近なところでは、クローバーに載る雫は美しい景色を醸し出す。いつものコンデジをマクロモードにしてうろつくと、たちまちそそる被写体にぶつかる。レンズを葉と葉の奥まで突っ込んだりしながら、おもむろにシャッターを押す。運が良ければ、フレームの中にはいくつもの銀色の玉が透明感を保って並んでいる。

さまざまな宿題から追いかけられている。自ら追いかけるのは、さていつの日か。

エンドウ豆の葉で。

これは、菜園のエンドウ豆の葉。表面張力によって球体に近くなった雫もある。

落ちそうで落ちない。

しぶとく葉の上に載っている。いいアングルを狙って、つい落としてしまったり。

なぜ雫が載るのか。

そもそもこの現象は、雨が上がった後も、しばらく給水できる工夫なのだろうか。

いつ見ても飽きない。

晴れてしまえば失せ行く造型。儚い束の間のドラマ。今度はどこで撮ろうか。

 

by 江副 直樹 2013-5-13 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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