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人が集まればコミュニティができる。古今東西、それは同じ。バーチャルなSNSもまた明らかにコミュニティだろう。しかも、その内容を見ていると、想像以上に現実のご近所さんと相似型だ。多種多様な投稿の合間に、当たり前のように冠婚葬祭の情報が入ってくる。

私たち入籍しましただの、可愛い第一子が生まれましただの、愛する親が永眠しましただの、写真入りで突然モニター上に現れる。ご近所付き合いにも似ているけれど、それ以上にメッセージが拡散するのは、SNSならではだ。しかもこれは、見渡せるほどの集落や町内にとどまらず、世界中の日本語のわかる方々に届けられる。これってなんかすごいよね?
近隣だけの局所的回覧のはずが、SNSという地球規模のメディアに乗っかる。そして、個人的人生のよしなし事をありったけの方々に伝えてしまうのだ。SNSは、徒歩前提の路地とはまったく別の異次元メディアだと思う。晩ご飯のための野菜を切るのに、最新型レーザーカッターを使っているような違和感が拭えない。日常と最先端技術は距離の取り方が難しい。

わがご近所は、森に囲まれた10軒ほど。入口には弓道場。

by 江副 直樹 2022-4-10 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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