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暑い暑いと言っても、暑さは変わらないので、もう言うまい。しかし、それでも暑い。

引っ越し準備が迫ってきて、お盆は村に帰った。10年前に比べると、標高250mに位置する分母庵も気温が上がったような気がする。それでも、朝の涼しさは格別だ。むせかえるような緑の中で、手が回らず伸びに伸びた草を刈ったり、荷物の整理をしたりして過ごした。

中1と小1の息子たちは、そこら中にいるセミやトンボに本能を刺激されるようで、特にそんな年頃の次男は興奮気味。すぐに捕虫網と虫籠を持ち出して、庭の周辺をウロウロし始めた。庭の大きなケヤキにたくさんのアブラゼミがいるのだが、それを捕ろうと慣れない網を振る。横で見ている長男が見本を見せて、網の中で暴れるセミにさらに興奮している。
さらに、それを2階のデスクから見ていた僕も、ちょっと大人の凄みを見せつけようと、つい庭に走り網を奪う。時間があれば、セミ専用網の製作とか、どんどん深みにはまりたいところだ。気づけば、網を持って先頭を歩いているのは僕。父子の虫捕りはいいものだ。次は魚釣りに連れだそう。分母庵で過ごす最後の夏に、そんなことを想ったりした。

今月はさまざまな案件が、決断や〆切りの巡り合わせ。お盆休みは没頭には好都合。

よー、久しぶり。

バルタン星人のモデルになった顔。指の感触は遠い昔に刷り込まれた。わが息子もまた。

兄の権威を見せろ。

まずは捕りやすい場所にいるセミを見つける。そしてそっと網を近づける。ドキドキする。

トンボも捕った。

シオカラトンボを捕ってあげた。ホントはオニヤンマあたりをかましてやりたいところだ。

走り回る次男。

庭に上がる小径を興奮して駆け上がる息子。もっともっと遊べ。もっともっと感じろ。

 

 

 

by 江副 直樹 2013-8-16 19:07 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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