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朝が随分と涼しい。散歩で玄関ドアを開けるのが楽しみだ。雨が秋を連れてくる。

お前は素直かと聞かれると、即座に頷くなんてできない。到底できない。なんでも眉につばをつけながら対峙するのは、生理というのか、習い性というのか。騙されないように身を固くしていると言うことではない。こちとらペテン師まがい、立場が逆だ。

常に話の芯を掴もうとするのは、本能に近い。特にそれが仕事なら、最短でそこに辿り着きたい。その想いが祟って、相手の言葉にかぶり気味に発言するのは、実に悪い癖なのだが、それはともかく。話の本質を掴もうとすると、一般に人の会話というのは、僕も含めて不要な雑情報が非常に多い。つまり、整理をされずに言葉になるのが当たり前。
勢い、整理はこちらの役目になる。このときの勘所は、先方の言い分を聞き過ぎないこと。真意を掘るとも言う。言葉を掻き分けながら、相手がなにを伝えたいのか、感度の目盛りをマックスにする。すると、表層の言葉の流れに隠れた伏流水が見えたりする。相手は、それを伝えたくて、百の言葉を投げるのだ。丁寧なヒアリングとは聞き過ぎないこと。

今日から東京。それにしても、〆切はいっこうに減らないぞ。なんとしたことか。

すっきりと。

ヒアリングはこのようにくっきり、すっきりといきたいものだ。真意をはっきり。

投薬の前に。

ヒアリングは問診と訳したい。投薬となるか、手術となるか、それとも体質改善か。

祈りは大切だが。

祈る気持ちはよくわかるが、他力本願の神頼みだけでは前には進めない。

壊れないように。

信頼が壊れちゃあ元も子もない。かと言って、蝶よ花よのご機嫌伺いは本末転倒。

 

 

 

 

by 江副 直樹 2013-9-9 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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